青い空を見て知る(LOLとゲームと人生これから)

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DFM、過去最高成績! 見せ付けた強さと惜しかった世界の「壁」について。

 盛り上がっていますね、MSI

 A、Bグループ共に大体予想通りの流れになってニヤついてるみっしーです。

 DFMも4勝2敗と過去の成績において史上最高とあって、とても気分が良いですね。

称えよう、我らが日本代表を

 ただその反面、ロシア代表VEGAに2敗を喫したのは残念でした。

 特に2戦目は1戦目と違い、若干の勝機があっただけに悔しさもひとしおです。

 VEGAは結局その後の試合で1敗していますが、DFM戦で集中力使い果たして気が抜けていた感じがしましたし、ギリギリの勝負だったのですかね。

 

 傍目から観たDFM、個人的には今回の大会で「強さ」を見せ付けることはできました。

 EviやCeros、Yutaponの個人技はStealとGaengというKRの強さに依存しているわけではないということをしっかり見せ付けました。特に世界レベルでは評判が良くなかったCerosはサイラスを用いて世界を驚かせたでしょう。

 ハンドスキルや個人の実力はしっかりと世界レベルまで到達しつつあるということを証明しました。

 加えて、チーム戦での強さもあり、個人技と集団戦でのまとまりはプレイインレベルでは、間違いなくTier1に迫る形になりました。

 

 一方で、海外解説者が触れていましたが、DFMの個人・集団の強さは良いとしても、チームカラーは安定感しかない、というところが問題でした。

 国内戦やTierの低い世界戦ならば、ミクロの強さを生かすための安定感というのは生きます。相手に崩されない、強固な盾を持っているということですから。

 ただ、この安定感はミクロが同等、もしくは上の相手に勝つには武器が足りないわけです。ドラフトの傾向も、「相手に不利を取らない」ドラフト傾向が強く、大きく不利を取らない代わりにカウンターを当てて一気にアドバンテージを取る形は殆どありませんでした。

 チームとしての世界に通用する、個人技ではない武器が必要になるんです。

 

 敗北したVEGAはDFMと全体的な構成は似ています。隙がなく、ピックも独特で、個人技も強いですがマクロの動きを正しく組み立てていく強さ。

 エースとしてもMidのNomansが流れを変える役割を担い、強い強い武器があります。

 DFMもEviがいますし、エースとしての人材は足りています。やはりチームとしての完成が待たれるところです。

 そして何よりも、VEGAは相手の戦略の軸を見抜き、それを遂行する一丸となった強さがあります。

 DFMとの1戦目、ドラフトの流れにおいてStealのリーシンが崩れたら終わりであることを見抜いたVEGAは、DFMの小さなミスを見逃さず、「柱」であったStealを潰したのです。

 通常、「強いから潰す」「穴だから潰す」という戦略はあります。しかし選手個人の力量ではなく、冷静に戦略の楔を壊すその姿勢、チーム力に私はゾッとしました。それは、DFMにはないものだったからです。2戦目はよっぽど上手くドラフト勝利しないと勝てないと思いました。

 

 運命の2戦目。ドラフトではDFMはソナタリックで仕掛けました。それに対して、VEGAはドラフト面でも互角以上の優位を取れるカウンターを当て、さらにこの試合でもDFMの戦略の肝を見抜いていました。

 ソナタリックは潰しにくい、ならその他のキャリーを……特にダメージディーラーであるEviのケイルを潰せばいい。

 言うのは簡単ですが、Eviの力量を考えれば実行はなかなか難しい。ただ、VEGAは計画的なキャンプによって、Eviを行動不能に陥らせました。

 結果的に、ソナタリックだけでは足りない火力を突かれ、得意の集団戦でも一歩及ばず、でした。

 

 明らかな差を感じました。これが再び現れた世界の「壁」かと。

 DFMにはない、強みを感じました。

 よくコメントで「マクロが凄い」って言葉を聴きますけど、個人的にはマクロ力っていうのは失敗しない力なんで、武器にはなり得ないんですよ。

 VEGAが持っていた大きな武器は、勝ちに繋がる当たり前の要素をしっかり見抜き、迷わずそれを徹底できる「実行力」でした。考えて、考えて考えて、導き出される答えを躊躇わず実行するということ……。個人では、そして頭の中ではDFMもわかっていたのではいかと思います。

 

 ただ、チームの総意としてそれができるか。

 

 それがVEGAとの決定的な差でした。

 

 DFMはこれから夏スプリットを通して、決定的な武器を身につけなければなりません。相手を破壊する事ができる、もしくは意識せざるを得ないような……そういったものを。

 世界レベルの武器……いよいよDFMはチームとして熟成せざるを得ないところにやってきました。

 しかし、これを熟成させるためにはリーグ全体のレベルアップが必要です。今までDFMが圧倒できていたのは、安定感を磨けば勝てていたレベルの違いです。チームとしての格が違えば、それで勝ててしまうからです。

 夏スプリットでのLJL他チーム……特に伸び代の大きなSG、CGA、AXIZ辺りは期待したいですし、老舗のUSG、V3、RJはDFMの安定感を突き破る武器を見せ付けて欲しいです。

 もっとも不安なのはBCですか……チームの1からの練り直し、期待します。

 

 MSIはまだまだ続きますが、また嵐が来るのを期待しましょう。

 それでは、また。