”お前は何者だ”
全LOLプレイヤーにたいしてぶつけてみたい質問が、題名の通りである。
さて、貴方は自分がどういうプレイヤーか即答できるだろうか。
チャンピオンが何が得意だとか、どのレーンに行くだとか、
そういう類の概念はいくらでも出てくるはずだ。ただ、どういう勝ち方が得意で、自分の特徴とは何か、理解している人のほうが少ないのではないだろうか。
とにかく、勝つ。
それも良いと思うが、勝つための過程が曖昧なままでは、不安定な強さにしか繋がらない。より安定的で、絶対的な基準が必要だ。
”お前は何者だ” という問いは、ほぼ全ての物事に対して言える。
仕事も趣味も、全て。
そして困った事に、経験豊富であろうとも他の人が出来うる事をなぞっているだけでは、必要とされない。穴埋めにしかならない。
全てができるスーパープレイヤー。それは誰しも憧れるだろうが、完成するのには長い月日がかかる。それこそ、それが早期に完成するのであれば、途方も無い努力か、常人の届き得ない才能が必要だろう。
はたして、その道に全てを捧げていない趣味プレイヤーがその境地に達する事ができるだろうか?
答えは否だろう。この世の理は、才能と時間と効率によって成り立つ。どれも手にしないものが万能など、決してありえない。
ならば、特化するという事に一縷の希望が見える。
少年漫画の王道パターンだが、強大な敵を相手にまともな努力では追いつかない場合、狙うのは一点特化。他の人間が思いつかないような、もしくはやらないような部分を徹底的に鍛えて、勝ちに昇華させること。
LOLに話を戻そう。
その最たるものがOTP(ワン・トリック・ポニー)である。
ワンチャンピオンを極めていくスタイルだ。これなら時間が少なくとも強くなる事ができる。そのチャンピオンの強みを理解し、勝ちパターンを覚える事で理解力を深めるというやり方だ。
もちろんBANというシステムが有る以上、弱点にもなり得るが、そもそも勝てない状態から脱却するにはそれが一番だろう。
”お前は何者だ”と言われたときにまずOTPとしてのチャンピオン名を出せるなら、それはいい事だろう。
ただ問題は、もっと深いところにあって。
”そのチャンピオンを君が使えば何が起きるか”という事ではないかと思う。
OTPは始まりに過ぎない。その人が行えることが極限まで高まったとき、それが何者なのか、という問いに対しての答えになるだろう。
例を挙げるならば、日本選手であればEvi選手のカミールは『エビール』と呼ばれたし、Ceros選手のヘイマーディンガーは『セイマー』と呼ばれている。
自分は何をそのチャンピオンに足す事ができるか、それを考えて実行してみるというのは、上達の一端になるかもしれない。
貴方も、誰にも負けない自分だけのチャンピオンの使い方を模索してみてはいかがだろうか。