対フックに慣れた相手に……
如何なる事、如何なる戦略にもカウンターは付き物です。
例えばMidレーンならメイジのカウンターはアサシンですし、アサシンにはファイター系や、ルル、ジリアン、リサンドラ等のアンチアサシンがいます。
そして、それはプレイにも現れますね。
どうしようもないカウンターというのもありますけど、対処のしやすい事もあります。
現在、私が得意としてるフック系は、相性のいいソナ、ソラカ等がトップTierに入ってきている為、ブリッツ、スレッシュ、ノーチラスやパイクまで軒並み50%のアベレージ勝率まで戻ってきています。特にブリッツは勝率が高い。
なので当然のごとくソナ使い達などは対策をしてくるわけです。
一度捕まえても殺しきれないようなバリア、フックできない位置取り、そしてビルドパス……。
特に慣れているプレイヤーは、的確にフックの隙を突いてきますし、おいそれと振る事はできません。マナも尽きるし、フックが上がる約15~20秒間圧倒的なハラス不利を背負う事になります。体力が減ればオールインの脅威は、エンゲージ系チャンプに比べればそこまで高くはありません。
そこでフック系チャンプをピックするとき、相手がアンチ行動をしてくる場合は、その対抗策まで考えておくとプレイしやすいですね。
例えば……。
①自分だけで出来る対策
・ARやMRを硬く仕上げておき、擬似エンゲージチャンプとして飛び込む。
フックできないミニオンの反対側に行き続ける相手に対して、ミニオンを掻き分けて、もしくは避けながらエンゲージし、逃げる相手に対してフックを用いる形にする方法ですね。
ガンクあわせのときに出来れば尚効果的ですが、自身もフォーカスを受けて倒れやすいので難しい形です。
・ヒットボックスを狙えるように技術を磨く。
スレッシュだと有名なのですが、ミニオン越しに当たり判定が飛び出しているらしく、ミニオンの向こう側にいても引っ掛ける事ができるんですね。意識しなくてもたまに当たる事がありますが、意図的に当てられればかなり有用なテクです。
・引っ張る先を予測させない移動、もしくは向きの制御。
これもスレッシュだと基本テクですが、フック方向を素直に移動しながら出すと予想しやすいんですよね。一旦別方向に移動を入れることで、フェイントのように使え得る方法になります。ミニオン横から移動して仕掛ける際にも、使えます。
・移動性能を真っ先に高めて、位置取りを動かす。
ブーツ等を早期に購入して、相手の移動に追いついたり、制限をかけます。移動力さえ互角以上なら、ミニオン周りでの追いかけっこに有利になります。
・ヘクスフラッシュで惑わす。
フラッシュを一度使った後に、マスタリーで出現するヘクスフラッシュを使って位置取りを変えていきます。特に、一度でも引っかかってキルが発生したりすれば、相手側はフックチャンプが立ち止まっただけで警戒しなければいけないでしょう。
ただ、ミニオンの移動等も計算にいれないと難しいですが……。
・ロームする。
レーンで徹底して優位が取れないのならば、トップ・ミッドへのローム、またはジャングルへのサポートをする形に切り替えています。足の速さと、相方のリコールや、ウェーブクリア能力、または生存性に依存しています。特にダイヴには最大限警戒してもらわないといけませんしね。
開放の魔道書を選択して、最初からテレポートで戻ってくる計画のようなものもいいかもしれません。
②相方(Bot)に工夫してもらう。
・ピック時点で優位を考える。
例えばルシアン、ドレイブンのようなBot間でのトレードが強いチャンプを選んでもらえば、タワーに押し付けたりとフックが生きる状況を作れます。
また、ウェーブクリアが出来るチャンプならば、クリアと同時にフックで掴んだりと荒業もできますし、なにより上記チャンプのように押し付け時にチャンスも生まれます。ロームもやりやすいですね。
後は最近流行りのMF(ミス・フォーチュン)の場合、兆弾(Q)によってミニオン後ろにいること自体が悪手になる組み合わせもあります。貫通するという意味ではカリスタのQも同様に相性がいいでしょう。
反面、単体でレイト志向のあるチャンプが味方の場合、ブリッツやパイクは難しいと思われます。スレッシュ安定。
・立ち位置で牽制してもらう。
どのチャンプでもいえる事ですが、フックのプレッシャーを生かすには相方の攻撃性が必須といえます。ついでに、引っ張るのでは優位性は低めになりますから。
なのでダメージトレードが行いやすいように、強気の立ち位置を確保して欲しいと伝える事が良いですね。
勿論、視界確保と警戒はサポートの仕事ですので、その分しっかりミニマップを見て、予想をすることも必要ですが。
とまあ、ここまで思いつく限り並べてみましたが、
相性面で勝っていても、結局中の人の経験と対策が万全であるならば、
付け焼刃に過ぎないときもあります。
圧倒されなければ、中盤からのキャッチも狙えますので……ハラスを受けすぎないことも重要ですね。
Letsフックライフを。